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突然ですが、ピアノ始めました。
この歳までピアノに触ったこともなかったのだけれど、40の手習いというか、老化防止というか、無謀にも一念発起。
・ト音記号の横の#の意味って? 2つ以上ついている場合もあるけど・・
・楽譜が上下2段になっているのはなぜ? 
・♭って半音上がるんだっけ、下がるんだっけ?
・ピアノにあるペダルは何のためにあるの?
・楽譜に書いてある数字(指番号)の意味は? 
・ト音記号とヘ音記号でドの位置が違うのなぜ?
中学の音楽の時間で絶対習っているはずなのに、全く知らないことだらけ。こんなことでピアノなんか弾けるのか?そもそも、絶対音感とか身についていないとダメなんじゃないの?
長い道のりになりそうだけど、ぜひ挑戦したみたい

ピアノ教室に通う金銭的な余裕も時間もないし、周りにピアノが弾ける人もいないので独学するしかない。なので、初心者用の本を何冊か買い求めてみました。
「ハノン」..「バイエル」と並んで有名な教則本だ。初心者はこれを地道に練習するのが大事なのだろう。でも、単調だし、全然楽しくない。これをずっとやれといわれたらピアノが嫌になってしまう。
「らくらく弾ける男のピアノ」..まさに、私のように大人になってからピアノを弾こうと思い立った人間にぴったりだ。お手本のCDも付属しており、1890円と少々お高いが入門者にわかりやすい解説がなされており、わかりやすい。
「女の子のピアノ教室」..表紙がかわいすぎ。「女子力アップ」とか、乙女キャラ、ピンクのハートといい本屋で購入するのにかなり勇気がいったが、「キラキラ星」をテーマにステップをふんで次第に高度な技を習得できるように工夫してあり、飽きることなく練習できる。この本でペダルの踏み方も習得できた。
「はじめようピアノでコード弾き」..コード(和音)の構成についてわかりやすく解説されており、「右手メロディ、左手コード」で簡単にホップスを弾いてしまおうというコンセプトが斬新だ。コードっなんだか漠然としたイメージしかなかったのだけれど、本当は非常に単純で論理的に構成されいることがわかった。

とにかく一曲弾いてみようということで「戦場のメリークリスマス」の冒頭。
右手 レミレラレ~、レミレミソミ・・・、指移動が少ないので5分も練習すれば運指も慣れる。大丈夫そうだ。
左手 ファド~ファソ・・・、楽勝。


では、両手で・・・・・・・・・・。無理っ!!全く出来ません。右手に集中すると左手がつられてしまうし、左手を意識すると右手はボロボロ。両手をシンクロさせることがこんなに難しいとは思いませんでした。一小節も弾けません。ピアノ開始30分でいきなり挫折です。やっぱり歳とってからピアノなんか無理なのかと、しばし放心状態。
しかし、あきらめたくない。どうやって練習すればいいんだろう。どの本にもこのあたりのコツのようなものは触れられていないので、とにかく練習しかなさそうだ。

片手づつならとりあえず何とかなるので、両手の練習はしばらくお預けにして、片手の練習を徹底的にやることにしました。そこで思いついたのが、練習している方の手と反対の手はパソコンに弾いてもらう事です。シーケンサーソフトに片手だけの楽譜を入力し、お手本としてゆっくり演奏させ、それにあわせて反対の手を練習すれば、タイミングをつかみやすいはずです。電子楽器にはパソコンと連携するためにMIDI端子が標準装備されているので、パソコンとピアノを市販のUSB←→MIDIケーブルで接続し、モニターをピアノの前の壁に掛けるように設置し、シーケンスソフトの画面を目の前で見れるようにしました。これで、楽譜どうりにピアノが演奏してくれます。
この方法で、それぞれ片手だけを繰り返し練習、練習、練習.....
何度も練習しているうちに、ほとんど鍵盤を見ずとも弾ける様になってきました。後は両手で、です。

ピアノ用の楽譜には、どの指で鍵盤を押さえるかを示す指番号が付記されている。10本の指でいかに効率的に運指するか、次の音へスムーズにつなげるためにはどの指を使うと自然かを、人間の手の形状、指の並びを考えて記されている。これを守らないと「指がもう一本欲しい・・・」状態になってしまう。ある意味「人間工学」まで考えられているわけだ。

超スローペースではあるけど、ある程度弾けるようになると、電気の音では物足らなく感じ、'生'の音に触れたいという欲求が芽生えてきました。

というわけで・・・
生ピアノに替えました。

クレーンでベランダから搬入


当初、簡単に考えており、搬入はスムーズにいくはずでしたが、ベランダの手すり部分と庇の隙間が狭く、部屋への搬入角度、サッシの開口の広さ等の都合上、庇を取り外さないと搬入不可能なことが判明。
他の部屋の窓からなら搬入可能だけど、そうすると、サイズの関係上、その部屋から廊下へ引っ張り出すことができず、これも断念。
こんなに巨大なものなのかと、しばし唖然。
後日、庇のアクリル板の取り外し工事を行った後、再チャレンジ。
ゲームのコントローラーのようなやつで微妙な位置を無線制御できるクレーン技術に感心しました。

何とかシアタールームへ設置完了。
グランドの中でも小型なのですが、存在感ありすぎ。たたみ3畳分のスペースがピアノで占領されています。

練習がんばらないと、後には引けない感じ。 

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